​物語

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個性的な建築を周囲は「そんなのアートだよ」と言う。
さも差別するかのように。当然建築の人なら否定するのが当たり前だ 。
そのことをつねに疑問を感じていた私は「なぜ建築をアート と呼ぶことを嫌うのか?」と考えるようになった。
2年前、そんな疑問を抱いたまま芸術に飛び込んだ。そこは様 々な定義や形、存在理由を求める世界であった。 それを見た私は「建築に定義を求める」その言葉が浮かんだ。
アールヌーボー、モダン、ポストモダン、デコンストラクション と建築にも定義というタグ付けは多くあるが、誰も自分のつくるものに新しいタグ名をつける者はいなかった。
まるで何かを恐れるかのように既存の定義を使うかアレンジするだけであった。 もしかするとアートと呼ばれる建築には定義が無いだけで、一括りに「アート」と呼ぶしかないと行き着いた。
定義、つまり新しいカテゴリーを与えることで建築に新たな分野 をつくることで個性的な建築を差別することはなくなる。
そして模索をするうちに「悪」という言葉に行き着いた。悪とは 犯罪を連想させる言葉であるが、もう一つは「突出している」という意味が含まれている。つまり個性的な建築はアート=突出した建築。
悪の建築が新たな定義である。 そこから私は芸術サイドで建築をモチーフに描く芸術家たちを集め、建築に新たなコンセプチュアルとカテゴリー確立として本展覧会を開催することを決めた。
​悪の建築展 主催 姉咲たくみ